製品・検査・出荷等に関して全体的な事項を規定し、日常の全体作業工程に統一的な指標を与え、製品の均一化・品質の改善向上、作業の合理化・能率の増進をはかっています。
当所の砕石について / About Stone
地質的にはおよそ2千5百万年前の新生代新第三紀中新世に形成された御坂層群に属する高川山から採取された安山岩を対象としています。
この安山岩は、高川山(標高976m)から、当鉱業所を中心にして発達し、幅東西1km、長さ南北約3km以上にわたって広く分布する熔岩流です。
岩石学上は、斜長石、普通輝石、紫蘇輝石を斑晶とする複輝石安山岩で、 岩質、青緑色から暗緑色を呈し、堅固緻密、比重2.6-2.7、吸水率1.0-2.2%、すりへり減量13-17%となっています。
一般的な安山岩鉱床にみられる凝灰岩質部、集塊岩質部を伴わない非常に均質な岩石で鉱床であるといえます。
採掘
会社設立当時は、グローリーホール工法によっていましたが、昭和40年以降、立坑方式による段階採掘法を採用しています。
作業はまず表土を除去した後、山頂より逐次10mのベンチを2-3段造成し、各ベンチごとに上部から大型の油圧クローラドリルで直径102~75mm、長さ10~12m発破孔をさく孔した後、硝安油剤爆薬で発破します。
起砕した原石は、パワーショベルにて60t積ダンプトラックに積み込み、立坑に投入します。
砕石
立坑に投入された原石は、坑内で1次クラッシャ(ジャイレトリクラッシャ)によって破砕され、坑内ベルトコンベヤで坑外に搬出、原石篩で+100mm、100~40mm、-40mmの3系統に分類され、破砕、整粒粉砕、篩分けされます。
+100mmからは鉄道用砕石・道路用砕石・コンクリート用砕石を、100mm~40mmからは、コンクリート用砕石を、-40mmからは道路用砕石・山砂をそれぞれ製造しており、その最大生産能力は月産20万トンです。
生産ラインは乾式としていますが、高品質を要求されるコンクリート向け、ならびに鉄道用砕石は水洗いしています。
このため、公害防止対策として汚濁水処理設備を設け、汚水中の泥分をシックナやフィルタープレスによって回収し、処理水は製品の洗浄水として再利用するなど環境対策に万全を期しています。
出荷
「自動化総合出荷システム」でトラックの入退場から計量までを自動化し、出荷伝票を正確かつ迅速に発行します。
トレーラー対応のトラックスケールが2台設置されており、スムーズな出荷体制となっております。
また、日常の受注、配車システムも効率化して需要家各位との連携を深めています。